大学教育センターは平成31年度(令和元年度)にそれまでのアドミッションセンター、教育推進センター、キャリアセンターを統合して設置されました。旧センターの主な業務は、アドミッションセンターが入試の企画・実施、及び高大連携、教育推進センターが大学教育改革のための各種企画の提案・実施、キャリアセンターが学生の就職支援でした。しかし、入試→大学教育→就職支援という流れは大学における人材育成の根幹であり、これら3つは決して独立したものではありません。入試は、大学教育における人材育成目標に沿った資質を持つ人を選考し受け入れるためのものであり、就職支援も学生の就職活動の支援だけではなく、キャリア教育という視点を取り入れることがとても重要です。それまでの3つのセンターを統合して大学教育センターを設置したのは、入試、大学教育、就職支援の有機的なつながりを構築するためです。
従って、大学教育センターではアドミッション担当、教育推進担当、キャリア担当の教員がお互いに連携しながら業務を進めています。その例として、へるん入試で入学した学生の入学後教育があります。へるん入試の最大の特徴は、高校生が持っている好奇心、探究心を「学びのタネ」と名づけ、受験生が高校時代の諸活動によりどのような「学びのタネ」を見つけたのか、そしてそれを大学でどのように発芽、成長させようとしているのかを重視する点です。当センターのアドミッション担当教員は、へるん入試で入学した人達の「学びのタネ」の発芽、成長を教育推進担当、キャリア推進担当、そして各学部の教員と連携してサポートしています。アドミッション担当教員は、それ以外にも、高校生が自ら学び、考える力を持ち、主体的な進路選択を行うための多種多様なサポートを行っています。このような活動を通して、社会で自立的に活動し、新たな価値を創造できる人材を育成していくことを目指しています。